前回は町の病院が受けたランサムウェア被害を取り上げました。 標的は企業だけではないというのは驚きでした。 病院の情報セキュリティ対策は企業ほど万全ではなかったため、攻撃を受けてしまったというのは理解できます。 では、対策が十分に取られているであろう大企業ではどうなのでしょうか。 昨年から今年にかけて被害を受けた有名企業はどれくらいあるのか調べてみました。
Index
概要
被害を受けた主な有名企業一覧
・鹿島建設
・富士フイルム
・ブリヂストン
・デンソー
・森永製菓
・トヨタ
・パナソニック
こんにちは!
ゼロからサイバーセキュリティを勉強中のNoriです!
ランサムウェア被害遭った主な有名企業を挙げましたが、錚々たる顔ぶれですね。どの企業も間違いなくセキュリティ対策がしっかり取られているはずですが、それでも被害を受けてしまうのです。
一体どうやってハッカー達は巨大企業のセキュリティを掻い潜るのでしょうか。
一概には言えませんが、注目して調べてみるとあるパターンが存在しました。
海外拠点や子会社が狙われる?
上に挙げた企業のうち、
・鹿島建設
・ブリヂストン
・デンソー
・パナソニック
については、国内の企業本体ではなく、海外拠点が被害を受けています。
また、トヨタに関しては関連企業が攻撃されました。
つまり、セキュリティが強固である企業本体を避け、手薄なところから攻撃し、データを盗み取ったりするわけです。
「将を射んと欲すればまず馬を射よ」
みたいな話ですね。
この中でも特にデンソーについては、2021年末にメキシコ工場が被害に遭い、今年3月にドイツ法人が被害に遭いました。1度被害に遭った時点で、より会社全体でセキュリティ対策を充実させたことは想像に難くないのですが、それでも攻撃を受けてしまったのです。
多くの拠点や関連会社のセキュリティ対策をカバーするのは、巨大企業ゆえの大きな課題と言えるでしょう。
以上が本日の記事になります。
最後までお読みいただいてありがとうございました!
文:Nori
ライタープロフィール
Nori(のり)と申します。学生時代、AironWorksのメンバーとビジネスコンテストで知り合った縁で記事を執筆することになりました!
一緒にサイバーセキュリティを学んでいきましょう!
■略歴 大阪大学出身・大手機械メーカーに就職し、その後転職・AironWorksにてライターとして活動開始(2022年4月〜)
■趣味 お笑い・野球観戦・読書・ブログを書くこと