たった2週間で情報処理安全確保支援士の試験に合格する方法

Column

2022/04/14

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שלום!(シャローム!)AironWorks Marketing Teamです。今回はIPAの提供している試験の一つである情報処理安全確保支援士試験について見ていきたいと思います。かく言う私は昨年、情報処理安全確保支援士試験に合格しました。この試験の合格体験記は比較的少ないので、本記事がこれからこの試験を受けようとする方にとって、少しでもお役に立てれば幸いです。 注意:本記事は2週間での情報処理安全確保支援士試験の合格を保証するものではありません。

Index

国家資格「情報処理安全確保支援士(登録セキスペ)」とは

「そもそも情報処理安全確保支援士って何?」と思われる方もいると思うので、改めてその概要を見てみましょう。

サイバー攻撃の増加・高度化に加え、社会的なIT依存度の高まりから、サイバー攻撃による社会的脅威が急速に増大しています。すなわちサイバーセキュリティ対策は、経営リスクとして、そして社会的責任として、非常に重要な課題になりつつあり、その責任を担える人材の確保が急務となっています。この人材の確保のために2016年10月に「情報処理の促進に関する法律」が改正され、新たな国家資格が誕生しました。これが「情報処理安全確保支援士(略称:登録セキスペ)」です。

このように情報処理安全確保支援士はサイバーセキュリティ対策を推進する人材の国家資格です。ちなみに、IPAの提供する試験の中で唯一国家資格を得られる試験です(詳しくはこちらを参照)。

試験は4つからなります。

午前1:選択肢問題。全30問50分。サイバーセキュリティを含むITの普遍的な内容を問われる。ITストラテジスト試験、システムアーキテクト試験、ネットワークスペシャリスト試験、ITサービスマネージャ試験と共通。

午前2:選択肢問題。全25問40問。サイバーセキュリティの内容を問われる。

午後1:主に記述問題。大問を2つ選択して解く。1時間半。サイバーセキュリティの実際のインシデントが起きたことを想定した対策や、認証などのサイバーセキュリティ必須の知識を

午後2:主に記述問題。大問を1つ選択して解く。2時間。サイバーセキュリティの実際のインシデントが起きたことを想定して、その対策について問われる。午後1よりも深い内容を問われる。

私の学習戦略

私が合格した際の戦略・戦術について、振り返ってみたいと思います。あくまでもこれは合格の1サンプルにすぎないですが、これから試験を受けられる方の参考になれば幸いです。

まず、私は学習前にどれくらいの知識・経験があったかについて言及しておきます。一応、軽くですがネットワーク関係について学んだことはありました。さらに、Webサービスを作ったことやAWSを使ってインフラを設定したことは数回ありました。まとめると、TCP/IPやHTTPなどについては少しぐらいの知識があったかなと思います。

そこで、私が立てた戦略は以下です。

1. 一般的な教本を読むなりして、(浅くてもいいので)広く学習する。
2. ひとまず過去問を解く。
3. 2の内容を踏まえて、過去問などで演習量を増やす。
4. 前日に直近の試験を同じ時間で解く。

ここで非常に重要だったのが、2の「ひとまず過去問を解く」ことでした。敵を知らずして、対策の術を案出することは非合理的です。「自分が合格まであとどれくらいか」認識するためにもまず過去問を解くことをおすすめします。

過去問はこちらの公式リンクから全て無料でダウンロードできます。かなりの数あるので、どんどん解いても良さそうです。

私が使った教材

私が使った教材とその寸評を列挙していきます。

過去問
無料でダウンロードできます。午後試験については解説もついています。

情報処理安全確保支援士ドットコム
過去問がデータベース化されて、一問一答形式で出題されるWebサイトです。間違えた問題について後から復習することもできます。特に午前試験について役に立ちました。午前1のテストは教本に載っていないような他分野の問題も多く、対策もしにくいからです。

情報処理教科書 情報処理安全確保支援士 2021年版(翔泳社)
最も人気の教本の一つです。教本は非常に多くの種類があるので、これに限らず、本屋に行ってパラパラめくって自分に合うものを選べば良いと思います。こちらの本は網羅的で、かつ過去問の解説もついているので、おすすめです。

マスタリングTCP/IP(オーム社)
入門編とセキュリティ編があります。TCP/IPに代表されるネットワーク関係について学び始めるときにおすすめです。

・自作のアルファベット対応表
これは教材というわけでもないのですが、過去問を解く過程で分からなかったアルファベット略字(例えば、DHCPなど)をスプレッドシートにまとめていました。というのも、めちゃくちゃな数の略語が出現します。これを覚えれば覚えるほど点数になるので、まとめておいてちょくちょく見返すことをおすすめします。

最後に

結果的には普通の方法を突き詰めることが功を奏しましたと思います。皆さんのご検討をお祈りしています!長くなりましたが、最後までお読みいただきありがとうございました!それではまた次回の更新をお待ちください!להתראות!(レヒトラオート!)