世界のハッカー集団まとめ

① Anonymous

2003年頃結成。特定のリーダーを持たず、ハクティビスト（ハッキングで社会的、政治的な主張をする人）たちがプライバシー保護の理念のもとに、主に政府系組織への攻撃を実行します。最も有名なハッカーグループの一つです。過去にはアラブの春で暗躍したり、北朝鮮・ISIL（イスラム国）へ対抗したり、白人至上主義組織KKKの名簿を公表したりしました。実は日本もその標的になったことがあり、2012年日本で可決された違法ダウンロードの刑事罰化に抗議する形で、財務省、自民党、民主党、日本音楽著作権協会などの公式ウェブサイトがサーバダウンさせられました。ちなみに、「霞ヶ関」と「霞ヶ浦」を取り違えて、国土交通省霞ヶ浦河川事務所を攻撃しています。

② Chaos Computer Club

1981年創立。ドイツ（西ドイツ）を拠点とするヨーロッパ最大のハッカーグループの一つです。5500名の登録者を誇りますが、少し古いと称されることもあります。主に脆弱性の公表や、イベントの開催を行っています。

③ Cult of the Dead Cow（cDc）

1984年創立。長い歴史とその影響力から世界最大のハッカーグループと言っても過言ではありません。ハクティビズム、文書作成、セキュリティツールの構築を主にしていますが、近年はあまり攻撃をしていないとされています。メンバーはたった20人しかおらず、5年に1回のスパンでしか採用していません。セキュリティ研究者の他に、アーティスト、国連の元職員なども在籍するエリート集団です。また、検閲に関してかなり否定的な態度をとっており、Hacktivismoという下部組織を結成したりしています。

④ Ghost Squad Hackers

2016年頃結成。政治的なハクティビスト集団として、政府系機関や大手メディアを攻撃しています。その標的は幅広く、エジプト政府、アメリカ政府などの政府から、イスラエル国防軍、アメリカ軍などの軍組織、銀行やCNN、Fox Newsなどの民間企業を攻撃してきました。

⑤ Honker Union（中国紅客連盟）

1999年頃に出現。中国を拠点とし、主に中国の敵とみなした政府系組織（主に日本やアメリカ）を攻撃します。（中国政府との繋がりは定かではありません。）Honker（紅客）という言葉自体は1999年に起きた中国大使館爆破事件に際して生まれており、それ以降曖昧に連盟を結成しHonker Union（紅客連盟）となったため、現在紅客連盟を名乗る組織は複数存在します。（実際Wikipediaには9つの公式URLが存在）。尖閣諸島中国漁船衝突事件の際に攻撃してきたり、日本向けの初心者用大規模攻撃ツールを開発するなど、日本に対して攻撃姿勢を明確にしています。

⑥ OurMine

2016年頃結成。SNSのアカウントをのっとり、政治的主張をするサイバーバンダリズムが活動の中心です。Twitter、Facebook、Instagram、YouTube、Mediumなどが被害の中心で、また、被害アカウントはMark Zuckerbergなどの著名人やNFLなどのスポーツチーム、日本で言うとSonyなどが代表的です。

⑦ ShinyHunters

2020年頃結成。その若さとは裏腹に、数々のデータ流失に関わってきました。（Wikipediaに掲載されているだけでも約46個。）流失したデータはダークネットなどで売られており、金銭を目的としたハッカー集団です。

⑧ UG Nazi

2011年結成。ソーシャルエンジニアリング、データ流出、サーバーダウン（DoS攻撃）など様々なサイバー攻撃に関わってきました。高い技術力をもち、CIAに攻撃を成功させたことでも有名です。しかし、メンバーが複数人既に捕まっており、現在での活動は不明です。

最後に

最後までお読みいただきありがとうございました！ハッカー集団の多くが自分たちの主張のために攻撃をしていることが分かったと思います。